時は昭和17年。横浜・本牧の運河際に建つ福寿楼は、ひときわ目立つ洋館の遊郭である。この館は、血の匂いに満ちていた――。二人の少女がこの遊郭に売られてきて間もなく、次々と怪奇な殺人事件が発生した。謎につつまれたこの花園に何が起ころうとしているのか。犯人は誰か?その動機は?妖しくも華麗な花園が今、恐怖の迷宮となった。 第32回江戸川乱歩賞を受賞した山崎洋子の同名小説を映画化。「花いちもんめ。」でコンビを組んだ伊藤俊也監督と松田寛夫の脚本により、スリルとサスペンスとエロスに満ちた本格ミステリーがショッキングな映像美...